2014年11月24日月曜日

Cambridge Startup Weekend - Summary


Cambridge MBAのプログラム外のイベントだが、MBA生活で最も刺激的で学びの多かった3日間だったと思う。


当初の参加目的である、1)1分間で自分の起業アイデアをオーディエンスの前でピッチするという新しい挑戦をすること、2)MBA以外の人たち(エンジニア、デザイナー)と一緒にビジネスを作り上げる経験をすること、3)その過程で自分のビジネスに役立つ知見を得ること、も達成出来た。

Cambridge MBAのプログラムでも多国籍チームで課題に取り組んだり、コンサルティングプロジェクトに取り組んだりしているのに、正直それらを上回る満足度があった。


それはなぜかと考えると
単純にCambridge MBAでは提供出来ない事が提供されていたからだと思う。

例えば以下の点だろうか。



  • MBA生ではなく、現在進行形で活躍しているエンジニア、デザイナー、起業家とチームを組んで働くことが出来た。(大学内でのPJはあるが外部人材とのPJはない)
  • 3日間ぶっ続けでチームで作業することでMBA以上にIntensiveに議論が行われ英語漬になれた。(Study Groupのミーティングも数時間で終わるし、Consulting projectも2ヶ月行うので密度の濃さが異なる)
  • チームで起業アイデアのビジネスプランを策定し、Minimum Viable Productまで製作する。(ビジネスプランを作成してプレゼンする授業はあるがMVPまではやらない)


自分の場合は、数が少なく優秀な外部の人材とチームを組めたのでラッキーだったとも言える。他のチームはMBA生が多かったり、人数が多すぎたりしていた。(人数が多いチームが優勝したので、議論がより深まるなどのメリットもあり、機能するとは思うが、経験の密度の濃さにおいては少人数の方が良い気がする。)



また、今回学んだことや感じたことは以下の通り。



  • 多国籍のメンバーと出会ったその日にチームを組んで54時間で結果を出す環境で、自分の英語力含むコミュニケーション能力はそれなりに通用することが分かった。(但し、今回は実質4人のチームで役割が明確だったという点において難易度は低かった)
  • 個人の強みは相対的なものであり、チーム構成によって変わりうるということ。例えば、自分は市場調査やマーケティングの専門家ではないが、ビジネスバックグラウンドは自分しかいなかったため、この点に関してチームをリード出来た。最初チームに貢献出来るか不安だったが、杞憂に終わった。
  • エンジニア及びデザイナーと一緒に仕事を進める上で必要な共通言語に関する知識の欠如。イギリス人のチームリーダーはITに詳しく、Project Managerとして各担当者とのコミュニケーションをスムーズに取っていたが、正直自分には全く理解不能だった。MBA在学中にCodingも勉強しようと思った。
  • 本格的な作業の前にビジネスモデルの大枠について議論を尽くして、共通認識をしっかりと持つことが重要。収益化の方法、ターゲットセグメント、プラットフォームの運営システムについて詰めが甘いまま作業を進めたため、無駄な調査や仕事を行う結果となった。また、最終プレゼンテーションを作成する段階になって、理解の不一致が表面化して混乱した。
  • プレゼンテーションの重要性。短い時間で投資家にアピールするためには効果的なプレゼンテーションが非常に大切。当然時間厳守。一言一句ドラフトしてチェックするぐらいの準備をするべき。


さらに、今回のスタートアップウィークエンドの3日間と、日本で旅ジョブ、ゲストハウスioriを立ち上げてきた感覚を比較してみる。

  • エンジニアとデザイナーは創業メンバーにいないので、外部とのやりとりとなった。その点、Startup Weekendはチームメンバーでサイト構築まで全て出来る点スムーズでスピード感があった。
  • 旅ジョブ、ゲストハウスioriでは、実際の顧客、マスメディア等の関係者との関わりを最初から意識して進めていた。この点は起業アイデアのプレゼンではなく、実際に実行に移すことを前提で動いていたので当然といえば当然。
  • 旅ジョブ、ゲストハウスioriでは、起業するリスクに対してよりSensitiveになっていたと思う。事業計画や資産状況も銀行に提出し、会社の実印で融資契約を調印した後の何とも言えないコミットした感覚は忘れられない。
  • 寝る時も常にビジネスのことを考えている。最初は中々寝れない日々もあったのを覚えているが、最悪の状況を理解して腹をくくることと、あとは慣れることで解決。
  • 旅ジョブ、ゲストハウスioriでは、三日間も一つの部屋に閉じこもって作業することはなかった。常に動きながら考えて進めていた。
  • 濃い密度で一気に作り上げていく感じからくる充実感は似ていたと思う。

といった感じだろうか。

Startup Weekendはとても満足度の高いイベントだったけれど、実際にビジネスをするのとは根本的に違う部分もあり、実際に起業を実行するのはもっと大変でもっと面白いとも感じました。


早く日本に戻ってビジネス加速したい!!

いよー!!

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