2014年6月5日木曜日

京都での経験

実は五月は京都に長期滞在し、ゲストハウスについて学んで来た。

ゲストハウスの運営方法、ビジネスモデル、客層の理解が進み、差別化のアイデアや自分のやりたいことがたくさんのゲストハウスオーナーとのDiscussionを通じて分かったことはとても良かった。


そして、何より良かったのは、彼らの視点からは、

僕たちのゲストハウスが失敗する可能性が非常に高く見える」

ということが分かったことだ。

自分は必ず成功すると思っているし、それは今も変わらないのだけれど、本業にいる方々の客観的な意見をもらえたのは良かった。


その中でも、

「800%失敗するから辞めた方がいいよ。失敗してもいいならやればいいよ。」

「でもそこで成功したら本当にすごいし、どこでやっても成功するだろう。」

とその筋では有名な存在に言われたのは非常に良かった。つまり、僕たちのゲストハウスはゲストハウス業界のセオリーからことごとく外れているということだ。その道で名を馳せた方であれば瞬時に「NO」となる。

1.主要な観光地に近い、2.最寄駅から徒歩10分以内、3.宿周辺の利便性(食事や銭湯等)、4.収容人数を大きくして繁忙期に閑散期の穴埋めをする等、いくつか挙げられるが、このどれからもことごとくIORIは外れているからだ。

結局は、2-3年で赤字が続くもしくは食っていけずに閉じることになり、上手く補助金に頼ってやっていくのが現実的だとのことだった。

また

「隣接している建物は立派だけどそれだけでは客は絶対に客は来ないよ。なぜそんなへんぴなところでやるの?飛騨高山でやるべきでしょう?」

という言葉を複数のオーナーから頂いた。

これには自信も少しゆらぎかけたし、確かに一番重要な集客についてのハードルが高く、僕たちの実力次第というところは怖くもあるけれど、だからこそやりがいがあるんだと思いを新たにした。

僕たちは、同事業に関しては、なるべく補助金にも頼らずにやると決めていた。

補助金に頼らないといけない事業は持続性にかけるし、そもそも自分に収益化する実力がないということを証明するということだ。

今回の京都滞在で実感した点は、僕たちのゲストハウスは、

「マーケティング的観点からやる事業じゃなくて、故郷への思いが根っこにある事業」

だということだ。

これは自分達の志のために、やりたいことをやるために選んだことだということ。

確かにマーケティング的観点から事業をする場合、上手く行かない時の辛さは半端じゃないはずなので、セオリー通りにやることになると思う。(当然、飛騨高山でやるべきということになる。)

でも極端な話、失敗しても良いと腹をくくってやるし、例え上手くいかなくても、モチベーションがビジネス的観点でなく地元への思いから来ているので、僕たちはゾンビのように強いのだ。(と信じているw)

そうは言っても無策でスタートする訳にはいかないし、少なくとも一人はこの事業で食っていくので、心に色々と企画を温めている。

僕なりに、競合他社を分析、過去の体験、仲間と自分のスキル、地域の魅力等を勘案した結果、勝算は十分あると思っている。

僕らが地元出身者である点も強みだと思ってる。

そして、直感的に大丈夫だと感じている。

この直感が事業を始める上で何より重要だと思っている。

IIYO

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