2014年4月19日土曜日

僕は君たちに武器を配りたい

友人の勧めで以下の本を読んだ。

「僕は君たちに武器を配りたい」 瀧本哲史





今後の世の中を生き抜くことに関する示唆に富んでいるが、どうも対象としているのが一部のエリート層に思えてならない。内容は普段から新聞を読んだり、ビジネス書を読んでいれば一度は聞いたことのあるものも多い。印象に残った点をメモしておく。


物心ともに幸福に充実した人生を過ごすには、これまでとは全く違う要素が必要なのではないか。みな気付いているがでもどうすればわからない。それが今の時代の閉塞感の大きな一因だと私は考えている。」

「イノベーターになるためには、落ち込んでいる業界にこそチャンスがある。テレビ、ネット業界。しょぼい競合がいるマーケットを狙え。今使っているサービスを評価する。競合がいないのはマーケットがない可能性が高い。アップルの仮想敵はIBMだった。イノベーションの本質は革新ではなく、新結合であり、 他の時代、国、業界の良いところをパクるところから始まる。」 

「リーダーの多くは敵を潰している。コンプレックスを原動力とせよ。 但し、コンプレックスからきたリーダーは暴走して破綻することも多い。」

「なぜ日本は投資家を嫌うのか?士農工商の身分制度があり、士農か強かったため。武士の滅私奉公はサラリーマンそのもの。農民も庄屋の下で小作人が働き年貢を収める完全な管理社会があった。庄屋がうまく気を使い搾取していた。安土桃山時代の豊臣秀吉の刀狩り以降、権利を主張する地主がいなくなった。その後封建制度に慣れ、高度成長で豊かになり、資本主義に向き合うことなく普通の幸せを手に入れられた。 しかし、年金も株に投資され、あなたは知らない間に投資家になっている。投資家の考えを理解し、投資家と同様に振る舞い、利益を享受せよ。」

「リベラルアーツ、歴史、哲学、自然科学、芸術、文学が人間を自由にくる学問。様々な角度から見て問題解決できるようになり、多様なコミュニケーション、人格を得る。一方、英語、IT、会計は人に使われるための知識であり、奴隷の学問である。 自分が夢中になり得た知識のみが今後役立つ。」

「人生は短い。戦う時はいまだ。時には周囲からバカと思われても自分が信じるリスクを取りにいくべきだ。失敗しても他人の言いなりになり、サイレントリスクを背負うよりはマシな人生ではないか。」

「グローバルの時代に本当に人間らしい関係とはなにか?について我々は考えなければならない。」


確かに人生は短いし、戦うなら今というのは間違いないと思う。

でもこの本に書かれていない大事なことは、「ただし、本当に大切な物を失わないことが前提」だと思う。どれだけリスクを取って成功しても、これだけは失ってはいけない物を失ったことに、後から気付いてしまうことが多い気がする。

大切な物は、両親、妻、子供、友人、お金等、人様々だし、失って初めて気づくことも多いだろう。

そうならないためには、日頃から何が自分にとって大切なのか考え続けることが大事なんだろうし、未来から想像して現在大切にするべきものを選ぶと良いかもしれない。

今の僕の場合は、家族と仲間かな、、、、。独身彼女無しだけど、、、、。

今はお金はそんなに要らない。というかこれから僕の少ない財産が吹っ飛ぶ予定だ。それも大切なものを守れる程度あれば良いというところに行き着くとSimpleになる。

その金額は変化するものなので、僕が結婚して新たな家族ができれば変わってくるんだと思う。


あと、この時代の本当に人間らしい関係とはなにか?は本当に難しい問いだと感じた。そもそも住んでる場所や社会的ポジションによって大きく変わると思うし、人それぞれの価値観による部分も大きい。

でもなんとなく、日本の外の世界に興味をもち、その国の立場で考えられることが大事になると思う。

言葉は喋れなくても、世界との繋がりと住んでいる地域との繋がりを感じて、世界中で起きていることを自分事と思える感性を持つ。

その上で、まずはそれぞれが自分の周りの小さな問題を解決して、周りの人が幸せになっていけば、、、、これからの時代の人間らしい関係、生き方に繋がらんかな?

わっかんねー!IIYO!!


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